Reserve Rightsのデュアルトークンセットアップには、Reserveステーブルコイン(RSV)として知られるステーブルコインが含まれています。コインは、スマートコントラクトによって管理される資産バスケットによって支えられています。2番目のトークンはReserve Rightsトークン（RSR）で、裁定取引システムを通じてRSVを1.00米ドルという価格目標で安定させるために使用されます。

RSVとは異なり、Reserve Rights (RSR)トークンは揮発性通貨であり、その主な目的はRSVの安定性を維持することです。また、ガバナンス事項の提案に投票することもでき、保有者がReserve Rightsのエコシステムの未来を形作るのに貢献しています。

プロジェクトの後期段階では、Reserve Rightsは、ますます多様化する資産バスケットによってReserveステーブルコインをバックアップし、最終的には米ドルペッグから移行することを計画していますが、代わりにRSVトークンが担保プールの分割所有を表す代替準備資産が生成されます。

Reserve Rightsの創設者は？

Reserve RightsはNevin Freeman氏及びMatt Elderによって共同創設されました。Freeman氏はReserveの最高経営責任者（CEO）であり熟練した起業家でもあります。彼は自身の人生においての目標を、「人類がポテンシャルを発揮することを妨げる問題を解決することである」と述べています。

一方、Matt Elder氏は、以前はGoogle社とQuixey社で働いていた経験豊富なエンジニアであり、現在はプロジェクトのCTOとしてReserveプロトコル実装のアーキテクチャを監督しています。

2019年のローンチ以来、Reserveチームは大幅に成長し、現在では技術者、開発者、法務およびコンプライアンススタッフを含む数十人を超えるメンバーで構成されています。彼らは全員、Reserveをオープンでスケーラブルなステーブルコインとして位置づけ、経済を促進させるという共通の目標の下で活動しています。

Reserve Rightsの特徴は？

ステーブルコイン発行会社または信頼できるカストディアンによって管理される銀行口座に通常米ドル（USD）紐づかれている他のステーブルコインとは異なり、Reserveステーブルコインはスマートコントラクトによって管理される仮想通貨のバスケットによって支えられています。

このバスケットは最初は、USDコイン（USDC）、True USD（TUSD）、Paxos（PAX）を含むEthereumステーブルコイン資産で構成されていますが、将来的により多様なバスケットに移行する計画も進められています。最終的にフィアット通貨、証券、コモディティ、合成資産やデリバティブなどの複雑なアセットタイプが検討されています。

おそらく、Reserveの主な特徴は、RSVステーブルコインが米ドルとのペッグが失われた時に鋳造され、販売されるReserve Rightsトークンでしょう。RSRトークンを販売することによって生成された資金は、RSV担保プールを補充するために使用されますが、RSVが1ドルを超える場合、追加担保は流通市場からRSRを購入し焼却するのに使われ、供給を抑制します。

裁定取引者は、RSVが1.00ドルを超える場合、RSRを使用してReserveスマートコントラクトから1.00ドルでRSVを購入し、現在の市場価格で販売して差を利益として受け取ることで、このメカニズムから利益を得ることができます。このオプションは、RSR所有者のみが利用でき、現在RSRトークン保有を促す要因となっています。

Reserve Rights (RSR) Coinの供給量は？

Reserve Rightsには1000億トークンの固定供給量があります。このうち、2020年10月現在10%未満が流通しています。

トークンの最大供給量はすでにプレマインされていますが、「スローウォレット」と呼ばれるスマートコントラクトでロックされた供給量の55.75％を含む、残りの大部分の割合が様々な理由でロックされています。このウォレットからの資金は、1か月の遅延を経てリリースされ、Reserveチームからの公開メッセージで引き出しの目的が説明されています。

EthereumではRSRは、1000億トークンの固定供給量を持っていますが、Reserveチームは、Reserveがメインネットに移動した場合、この最大供給量が変更される可能性があると述べています。

Reserve Rightsトークンは当初、685億トークンの循環供給量でローンチされ、そのうち3％はHuobi PrimeのIEO参加者に配布され、2.85％はプロジェクトトークンとしてリリースされ、1％は個人投資家に配布されました。すべてのチーム、アドバイザー、パートナー、シード投資家のトークンは、メインネットがローンチされるまでロックされたままになります。

Reserve Rightsネットワークは安全？

Reserve Rightsは現在、Ethereumブロックチェーンに基づくERC-20トークンです。その結果、数千人のEthereumマイナーのネットワークによって下支えされた堅牢なプルーフオブワーク（POW）メカニズムによって攻撃から保護されます。

Reserve Rightsは2020年にメインネットに移行する予定です。2020年10月現在、Reserveは、新しいブロックチェーンがネットワークを保護するためにどのコンセンサスメカニズムを使用するかまだ発表していません。